外来語
クラスター、オーバーシュート、ロックダウン
ここ最近テレビで頻繁に流れる単語。
日本語で表現できそうなのにと思う。
山の世界でも外来語は使われてきた。といっても昭和初期くらいの時代から。
リュック、ザイル、ハーケン、シェラフなどはドイツより入ってきた単語。
山登りが世界でもスポーツとなったのはここ数十年で、山は生活や交通の場だった。
当時の先進国のヨーロッパより今の登山の概念や手法は輸入されて日本でも形成された。
山岳小説風に外来登山用語を使うとこのようになる。
ネコの額ほどの面積のテラスで凍てつく風の中パートナーとアンザイレンをして、無限と思えるような闇の時間をビバーグした。ツエルトも無く、ザイルとハーケンのみが二人の命を守ってくれる。
モルゲンロードを迎えたとき、涙が止まらなかった。
山の輸入の言葉は今もこのように登山家の心に住み着いているが、ここ最近の
単語は一時的に使われるとしても、近い将来使わないような
状況になってほしいと心より願う。
営業企画部 山本
(写真は鈴鹿御在所前尾根)